歯の中の状況が象牙質を通して歯周組織に影響を与えることはありません つまり、神経の有無と歯周病には関係がないことがわかります
歯肉の安定のために、歯列不正は矯正したほうがいい?
現在のところ、歯列不正と歯肉炎の直接的な関係の有無は証明されていません たとえ歯列不正があっても、プラークコントロールが適切に行われているならば歯肉の安定は得られます
歯の根元にはフッ素は効果ない?
歯の根元の虫歯予防には、フッ素の濃度を高くしたり、使用回数を増やしたり、応用方法を組み合わせることで効果が高まります それに加え、食事指導を含む生活習慣全般の改善や、徹底したブラッシングなどの口腔衛生指導が重要です
歯周病が治ると虫歯が増える?
歯周病が治ってくると歯茎が引き締まるため歯の根元が出てきます 歯の根元は非常に虫歯になりやすいため虫歯になるリスクは高まります
動揺している歯は固定したほうが歯周炎の進行は起こりにくい?
歯周炎により生じた動揺に対する固定は基本的には対症療法に過ぎず、固定により歯周組織の治癒が促進されたり進行が抑制されることはありません
歯周治療には、特別な歯ブラシやブラッシング方法が必要?
ブラッシングの目的はプラーク(歯垢)の除去であり、その目的が達成されるのであれば、使用される歯ブラシやブラッシング方法にこだわる必要はありません
つまり、適切にプラーク(歯垢)が除去できれば、特別な歯ブラシやブラッシング方法は必要ありません
禁煙しないと歯周病は治らない?
喫煙が歯周治療の結果に影響を与えることはわかっています 禁煙することで喫煙の影響は減るが、完全には無くなりません 過去の喫煙量、喫煙期間、禁煙してからの期間が影響します また、喫煙者は治療により良好な結果が得られても後戻りする可能性があります
プラークコントロールがなされれば歯肉炎は治る?
歯肉炎の原因はプラーク(歯垢)であり、原因であるプラークが取り除かれれば歯肉炎は治ります
歯ブラシをきちんと当てれば、一週間で歯肉の炎症は治ります
超音波のクリーニングと手用のクリーニングは差がある?
歯周組織の治癒の点ではどちらにも差がないと思われます 超音波は一般的に治療の短縮化ならびにクリーニング中の不快症状が少ないが使用する場所によっては手用が効果的な場合もあります
歯周病は薬で治るの?
歯周病は歯垢中の細菌の感染により引き起こされる慢性の炎症性疾患です したがって
「抗菌薬は有効なのではないか?」
といった考え方が出てくるのは当然のことだと思われます しかしここで考えなければいけないのは、歯垢が
「バイオフィルム」
という構造をもっている事です
バイオフィルムは細菌の集団が固体(歯)に付着しているもので、この中の細菌は細菌単体で存在している場合と比較して、抗菌薬に対して数百倍も抵抗性が増えると考えられています
ということは、抗菌薬ではバイオフィルム内の細菌を駆逐することは困難ということになります
したがって抗菌薬は徹底的なクリーニングを行ってバイオフィルムの構造を破壊すると同時に投薬しないと効果は期待できないと言うことになります