上顎または下顎の歯をすべて失った場合の入れ歯です。
人間の歯は、親知らず(第3大臼歯)を含めると、上下左右全部で32本あります。これらが何らかの原因で抜けていき、歯が1本も無い人を無歯顎者と呼びます。
無歯顎者が食べたり話したりする機能を回復するために、口の中へ入れる人工の装置を総入れ歯と呼びます。
また、総入れ歯は、歯ぐきを作る材料によってレジンと呼ばれるプラスチックの樹脂で出来たもの(健康保険適用)とチタン等の金属で出来たもの(一部保険からの負担あり)に分けられます。
総入れ歯を装着することによって、QOL(クオリティ・オブ・ライフ:ひとりひとりの人生の内容の質や社会的にみた『生活の質』のことを指し、ある人がどれだけ人間らしい生活や自分らしい生活を送り、人生に幸福を見出しているか、ということを尺度としてとらえる概念)が向上します。