歯科健診は日本では現在、高校生までは義務付けられていますが、大学生や社会人は対象になっていません。
6月7日、閣議決定された経済財政運営の指針「骨太の方針」に、歯周病により糖尿病や心臓病、脳疾患などの罹患・発症率が上がるため、治療費の抑制にもつながるとして、 予防としての「生涯を通じた歯科健診の具体的な検討」に取り組み「国民皆歯科健診」導入の検討が盛り込まれました。
日本歯科医師会 堀 憲郎会長は「国と方向性を共有できた」などと評価しましたが、一方で、「検診の仕組みなど、まだまだ課題は多い」として、開始にあたっては、口腔と全身の健康の関わりなどについて理解を深めてもらうことや費用面の課題をクリアにすることなどが必要だとし、「3年から5年をめどに制度化することは可能だと思う」と認識を示しました。