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歯科の標榜科目

歯科の標榜科目とは歯科の診療科目名の事を指し、政令で定められた診療科目名として歯科医院で標榜出来るものは以下の4つと決められています。

歯科

小児歯科

矯正歯科

歯科口腔外科

また、これら複数の事項を組み合わせての使用も、常識の範囲内であればOKとされています。

医療法の中では、歯科医業・診療所については許された範囲の内容でしか広告をしてはならないと定められており、その内の一つに診療科目名を広告として使用して良いという事が認められています。

しかし、診療科目だからといってどんな単語でも使っていいという訳ではありません。

その規約を決めたものが厚生労働省の「医療広告ガイドライン」になります。

歯科健診と歯科検診 ②

他方、歯科検診(歯科医院の検査)は、特定の病気を検査診断する治療や予防処置の方針を決めるためのものです。
歯科医院の診療室には十分な照明や機器がそろっているので、歯と歯の間の見えにくい場所にある虫歯や、次に生えてくる永久歯があるかどうかなどもレントゲンで精密に検査する事ができ、(学校歯科健診で異常なしといわれても、歯科医院では虫歯などが見つかることもあります。また歯科検診では、検査や治療だけでなく「予防」もその重要な目的にしています。

歯科健診歯科検診、この2つは「目的」が異なりますが、どちらも大切な「けんしん」ですから、ぜひ健康のための習慣として受診なさってください。

歯科健診と歯科検診 ①

最近、内閣の骨太の方針で「国民皆歯科健診」が話題になっていますが、一般的に「しかけんしん」は歯科健診歯科検診の二つがあり、学校や会社で受けることを歯科健診、歯科医院で受診するのを歯科検診といいます。

歯科健診では、健康診断として現在の健康状態を調べること・・
つまり目で見て分かる範囲の問題を見つけ出して歯科医院の受診をすすめたり保健指導をしたりするもので、主に次のような事をチェックしています。

① 虫歯の有無
② 歯茎の炎症や歯の汚れ
③ 歯並びや嚙み合わせの異常
④ 生え変わり時期の乳歯

「国民皆歯科健診」の実施

歯科健診は日本では現在、高校生までは義務付けられていますが、大学生や社会人は対象になっていません。

6月7日、閣議決定された経済財政運営の指針「骨太の方針」に、歯周病により糖尿病や心臓病、脳疾患などの罹患・発症率が上がるため、治療費の抑制にもつながるとして、 予防としての「生涯を通じた歯科健診の具体的な検討」に取り組み「国民皆歯科健診」導入の検討が盛り込まれました。

日本歯科医師会 堀 憲郎会長は「国と方向性を共有できた」などと評価しましたが、一方で、「検診の仕組みなど、まだまだ課題は多い」として、開始にあたっては、口腔と全身の健康の関わりなどについて理解を深めてもらうことや費用面の課題をクリアにすることなどが必要だとし、「3年から5年をめどに制度化することは可能だと思う」と認識を示しました。